日曜の夕方。
カンザスでも部分食が見られるそうなので天気が気になっていたが、午後から晴れた。食の開始は日没の一時間ほど前から。欠けたまま日没することになっている。(19:08)
部分食なので見てもそんなに変化があるわけでもないのだが自然現象として確認したくなる。事前にニュースで盛んに説明されていたが、ピンホールを通して紙に投影する方法を試してみる。 アルミフォイルに穴をあけて、夕日が見えるアパートの隣の公園に出てみた。しかし、紙に写る太陽の映像は3ミリほど。ちょっと欠けているのがようやく確認できる程度。 太陽がもっと欠けるのを待って芝生に座っていた。すると、双眼鏡とノートを持った紳士とその奥さんらしい二人が近づいてきて、「ピンホールで見ているのかい?」と話しかけてきた。「こうやって見ると良いよ」といってその人は双眼鏡に太陽光を通してノートの白い部分に映して見せてくれた。あっと驚く大きさだった。(19:56)
「へー双眼鏡で見えるんですね。 自分もやってみます。教えてくれてありがとう。」といってすぐにアパートに戻り、双眼鏡を出してきた。(この双眼鏡、一昨年あった月食を見るために買った安物)
いっぺんに二つ見えるのでなんか得した気分。
一応、色収差補正が入ったレンズだと思うが安物故あまりシャープな像ではない。(20:04)
そろそろ日没。像に横線が入っているが、地上の電線だと思う。(20:12)
半分くらいまで欠けてそのまま没してしまったのであまり普段と変わりのない日没だったが、普段と全く違う太陽の姿を自分の目でちゃんと確認できたのは見知らぬあの紳士のおかげだ。感謝。